時さえ忘れて 九周年
これからお店を始めようとしている9年前の自分が、鏡に映っている。
周年だからといって、毎年、特に何もしてきませんでした。日にちを覚えてくれているお客さんが静かに祝ってくれて、それで十分で、僕から何かをすることは特にありませんでした。10年を迎えることが出来たなら、その時は盛大にやりたいなと思っていましたが、その日を迎えることは叶いませんでした。まあ、今となっては、10より9の方が数字として好きだし、これはこれでいっか、と気楽に思えるようになりました。
12月12日から16日まで、かいちゃんが美味しい料理を提供してくれます。ありがたいです。僕からかいちゃんに、アレやってコレやってとお願いしていることは一つもなくて、全部かいちゃんが自分で考えてやってくれています。今回のこのフライヤーも、かいちゃんがたんじくんにお願いしてくれて、僕は写真を提供しただけで、あとはたんじくんがこんなにセンスのいいフライヤーを作ってくれた。そして背景音楽のお三方にもかいちゃんは声をかけてくれていて、14日の日は、背景音楽が音で面白いことをしてくれるみたいです。背景音楽と僕を繋いでくれたのも、かいちゃんということになります。ありがとう。
それと、毎年周年に合わせて、お客さんたちが毎週花を届けてくれています。みんなでお金を出し合ってくれて、馴染みの花屋さんが毎週花を届けてくれる。この場所に花が欲しいと思ってくれる人たちの思いが、この場所をあたたかくしてくれています。毎年ありがとうございます。
「時さえ忘れて」を思ってくれる人達が、「時さえ忘れて」を面白く豊かにしてくれています。僕も、その一員です。「時さえ忘れて」は僕の表現の場でも、僕の作品でもない。ようやく、そんな風に思えるようになりました。
写真には、これからお店を始めようとしている9年前の僕が、鏡に映っています。何年か振りにこの写真を見ましたが、なんだか9年前の自分に問いかけられてるような気がしてきます。「9年間、どうだった?」と。
これ以上ないくらいに、幸せな日々だったと、伝えてあげたいです。
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