昨日の夕方よりも痩せ細って、体はどす黒くなっていた。蛆はぬめりのある一つの液体のようにだらりと広がり、所々で地面から湧き上がるように蠢いている。その上を黒い昆虫がテクテク走り抜けていく。角はなくなっている。顔はますます黒い。顎のあたりは骨が見え始めていた。あばらも同じく。まるで、骨だけ残して、ゆっくりと地面に吸い込まれていっているようだ。

Keisuke Suzuki