青田波

よく晴れた夏の日に、田んぼの真ん中を歩いていると、風に吹かれる田んぼが、波立つように見えて美しかった。この美しさをどう言葉にしたらいいだろうか、考えながら歩いた。青々とした田んぼ、風、波。


この話しを、一日一句詠んでいる吉川さんに話すと、「青田波」という季語があることを教えてくれた。簡潔に、見事なまでに、言い得ている。これ以上も、これ以下もない。


先人たちの、言葉を紡ぐ感性に、ただただ感銘した。