道
ほとんど人が通ることのない鬱蒼と茂った登山道の話しを僕がすると、Oくんは、「道」が一つのテーマになっているあるゲームの話しをしてくれた。今にも自然に飲み込まれ消えてなくなってしまいそうな登山道と、ゲームの中で描かれる現実的な性質の道、このふたつが頭の中で結びつき、溶け合い、開かれ、自分の思考が拡張していくの感じた。
それは喜びであり、快感でもあったが、なぜこんな当たり前のことに今まで気づけなかったのか、見えているのに見ることができていなかった自分が情けなくもあった。そして今、目の前にあるこれは一体なんなのか、思索をせずにはいられなくなった。
自分が生まれた時に、もうすでに道はあったのだ。
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